バースデー・パーティーの舞台裏

しんあいなる マリー(麻里恵のこと)、わたしの バースデー・パーティーに  きてくれて どうもありがとう。 すてきな プレゼントも ありがとう。 あいをこめて  ローレンより   幼稚園のクラスメートの1人、ロ […]

続きを読む
小さな起業家たち

クッキー    15セント ポップコーン  25セント レモネード   15セント   わが家の二軒となりのホール家の庭には、時々こんな看板が出る。この家のマイク(9才)とクリス(7才)が経営するクッキースタン […]

続きを読む
お姫さまになりたい!

アメリカの子どもはカラフルだ。 肌や髪、目の色のバラエティーに加え、着ている服の色がなんとも明るい。ピンクと紫と黄色、緑とピンクと赤……、 反対色を組み合わせたショッキングな色使いが、みんな不思議とよく似合う。さらに女の […]

続きを読む
トゥース・フェアリーがやってきた

「わーァ! 本当にお金に変わってる!」 目をさました麻里恵が歓声をあげた。ゆうべ抜けた前歯を枕の下に入れておいたら夜中にコインに変わっていたのだ。 犯人はトゥース・フェアリー(歯の妖精)。サンタクロースと並んでアメリカの […]

続きを読む
博士論文との格闘

禁欲生活の始まり   アナーバーの夏は美しい。特に冬の寒さが長くて厳しいだけに、町全体を埋めつくす森の緑が目に痛いほどまぶしく映る。緑のトンネルの両端に並ぶ家の庭には花が咲き乱れ、夜になれば蛍が乱舞する。アメリ […]

続きを読む
シングルマザー論争

「家族」をめぐる論争   私たちがアメリカに来た四年前の一九九二年の夏、この国では副大統領の「マーフィー・ブラウン発言」が大きな論議を巻き起こしていた。マーフィー・ブラウンというのはテレビの人気番組の主人公で、 […]

続きを読む
ワーキングマザーのネットワーク

「マリーをディナーに招待したいけど、いつがいいかしら?」 幼稚園のお迎え時、ナタリーのお母さんに初めてこう言われた時は正直いってびっくりした。もっとも、彼女のいう「ディナー」とは、豪華なフランス料理とかではなくて、ただ家 […]

続きを読む
命の値段と家の値段

「この家を買うとき、すごく迷ったの。敷地が広いし、ショッピングセンターも近くて便利なんだけど、場所がぎりぎりのところでM学区に入っているの。すぐ隣のP学区だったら最高なんだけど。」そう話すのはフラン。一昨年インディアナ州 […]

続きを読む
バイリンガル・キッズの幻想

頭が痛い子どもの「言葉」問題「いいわねえ、麻里恵ちゃん。英語はもうペラペラでしょ?」「小さい時にアメリカで暮らせるなんてトクねえ。もう完璧にバイリンガルでしょう?」とまあ、こんな風によく人からうらやましがられるが、とんで […]

続きを読む
大学院生の懐事情

「わー、なつかしい!アメリカのにおいがする!」六カ月間にわたる日本での一時帰国を終え、シカゴ空港に降り立ったとき、娘の麻理恵(七歳)が最初に気づいたのは、空港のロビーのスタンドで売っているポップコーンの香りだった。彼女に […]

続きを読む